竜王戦第7局 羽生名人 自戦解説

竜王戦第7局 羽生名人 自戦解説

第21期竜王戦の熱戦冷めやらぬ中、BSの囲碁・将棋ジャーナルで、羽生名人が解説者として登場しました。

悪夢の3連勝4連敗から2日後、名人・羽生善治は、竜王戦第7局をどのように解説するのでしょうか。

竜王戦のショックが気になりましたが、羽生名人はいつも通り淡々としていました。時折笑顔も覗かせ、普段と変わらない印象です。聞き手の中井宏恵女流はかなり緊張していたみたいです。それにしても、このタイミングで羽生名人を解説者に選ぶというのはどうなんでしょうか?

それでは、第7局のポイントをいくつかピックアップしたいと思います。(コメントは多少要約しています)


竜王戦第7局1

羽生名人「5五歩と打たれてあまり手がないので、ちょっと自信がなかったですね。
中井女流「2四歩、同歩の後、9二とがびっくりしたんですが……」
羽生名人「この辺(5五)から行ってしまうと反動がきつくてすぐ負けてしまうので、つらい手ではあるんですけども、8二と、8三とと来るのに賭けたということですね」

※中盤のポイントとなった「9二と」は、羽生名人自身は苦しいと思って、仕方なく指した手だったようです。

竜王戦第7局2

羽生名人「ここは非常に難しい局面で、露骨に飛車取りに行く手(5二金)もあったんですが、2二玉と上がられて、飛車を取って(5一金)、歩が成って(8七歩成)。すごい駒得をしてるんですが、この辺(5一金、6三銀)にいっぱい駒が残っている形で、先手陣も危ないので、そんなに自信はなかったんですね」

※5二金はあまり自信がなく見送ったようです。が、直後の4二金は羽生名人もいい手と評価してました。

羽生名人「6二金がどうも感想戦では疑問だったんではないかということで」
中井女流「あまり感触が良くない……」
羽生名人「ええ。感触も評判も良くなかったらしいんですね。6二金ではなく角が出て(6四角)、歩が成って(8七歩成)、そこで5二金」
中井女流「取れませんね」
羽生名人「ええ。ただ、私はここで香を打たれる(5三香)のを気にしてたんですよね。これが攻防の一手で。ただ、5四歩と打っておけば良かったんではないかと」

※4二金の後の筋悪な6二金が疑問手だったようです。6四角のあと、6七銀成の変化は触れられませんでした。

竜王戦第7局3

羽生名人「非常にここはわからない局面なんですけども、実践は6一飛車と打ったんですけども、これがどうも問題だったようで、2二銀と打って、バラして2三銀と打って、取ると詰むので3一玉と逃げて、そこで4八飛と金を取っていれば、勝ちとは言い切れないけれども、この方が良かった」

※6一飛と打ってしまったことで、後手優勢に変わったようです。その後の6五飛成の局面は、はっきり先手負けとのことです。

竜王戦第7局4

羽生名人「6四歩が手筋のように見えたんですが、6六角が攻防の手になって、また難しくなったんですね」

※6六角は、羽生マジックかとも言われましたが……

竜王戦第7局5

羽生名人「2四飛が敗着になったんです。多分、金を取った方(4八飛)が良かったんですね。2二金で詰めろなんですけども、こういう手(5二金)があったりして、実践でやってみないとわからないです。ただ、走って(2四飛)しまったんでわかりやすくなってしまいました」

※やはり2四飛が敗着のようです。ただ、4八飛でも勝ちかどうかはわからないとのこと。その後の変化で、6四歩に対して7五玉と逃げるとどうなるかは触れられませんでした。


羽生名人には残念な一局になってしまいましたが、いずれにしても、難解な将棋だったようですね。

情報元:囲碁・将棋ジャーナル

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